Accounting

記述情報の充実で、こんな間違いをしていませんか?

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

有価証券報告書の記述情報について、記載の充実が求められています。特に、事業等のリスクについては、さまざまな開示が考えられるため、対応にお困りかもしれません。

このとき、いきなり他社の開示例を探しにいってはいけません。

「ウチの会社でも使えそうな記載はないか」

「手頃な開示例はないか」

「同業他社と同じように記載しておけば問題ないだろう」

そのように制度趣旨を理解せずに探していては、時間がいくらあっても足りません。やみくもに開示例を集める結果、20も30もリスクを記載する状況にもなりかねない。

何かよくわからないものを探すのではなく、現在の開示で不足しているリスクが何かを洗い出すべき。

そう、最初にすべきことは、自社の状況に照らして、まだ開示していないリスク、すでに開示しているものの記載が弱いリスクを特定することです。

そのためには、現状の開示では足りていないという根拠が持てるようにならないといけません。裏返せば、記載すべきリスクが何かの判断基準を持つこと。これが、「事業等のリスク」に関する記述情報を充実させる鍵です。

この判断基準を持つために、あるツールを利用する方法が考えられます。これによれば、開示が不足しているリスクだけではなく、現状の開示から削除できるリスクや記載を軽くできるリスクについても理解できるようになります。

この方法論についてシェアしたいと考えております。ご興味があるときには、こちらをご覧ください。

会計上の見積りの主要な仮定が行き着くところ前のページ

記述情報が充実しない背景が明確になった一冊次のページ

関連記事

  1. Accounting

    見逃された優良KAM事例― 2024年に注目すべき13の事例を紹介

    KAM(監査上の主要な検討事項)と聞くと、「ボイラープレート」、つまり…

  2. Accounting

    あなたの知らない、気候変動が会計に与える影響

    最近、調べまくっていたものがあります。それは、気候変動が会計に与える…

  3. Accounting

    資産除去債務と現場での実務の工夫

     最近、飲食店の「居抜き」が増えているそーで。そんな情報を、ビジネスパ…

  4. Accounting

    ブレイクダンサーがふいっと見る有価証券報告書

    最近、甥っ子がダンス部に入りました。結構、強豪校のため、今年の文化祭…

  5. Accounting

    『企業会計』でKAM対応ポイントをチェックした

    こんにちは、KAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。そんな…

  6. Accounting

    ワクワクする英語文献へのアクセス

    今日は、英語で書かれた文献の調査。調査したいキーワードで、英語の文献…

  1. FSFD

    スコープ3は15カテゴリーで本当に語り尽くせるのか
  2. Accounting

    睡眠からのビジネスのダッシュボード
  3. Accounting

    後発事象の基準開発の本質を問う──沈黙を破り、未来を形づくるとき
  4. Accounting

    新型コロナウイルスの開示が有報レビュー対象に
  5. Business model

    ウィズ・コロナ時代の在庫管理を書いた理由
PAGE TOP