Accounting

財務報告の流儀 Vol.048 日本たばこ産業、トーマツ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

文豪ゲーテが開示責任者なら、自社に固有の情報を記載したでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのですから。

そこで、早期適用されたKAM(監査上の主要な検討事項)の事例から、財務報告のあり方を考える連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。現在、2020年12月期の事例を取り上げています。

今回のポイントは、KAM記載の監査人の工夫です。

 

(1)事例

  • 証券コード 2914
  • 会社名 日本たばこ産業㈱
  • 業種 食料品
  • 開示書類 有価証券報告書
  • 決算日 2020年12月31日
  • 監査法人 有限責任監査法人トーマツ
  • 会計方式 IFRS

 

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表の監査報告書に記載されたKAM

  • カナダにおける喫煙と健康に関する訴訟に対する引当金の認識の要否の判断
  • 海外たばこ資金生成単位に配分されたのれんの評価

個別財務諸表の監査報告書に記載されたKAM

  • 子会社株式の評価

 

(3)今回の事例から学ぶべきポイント

  • 企業の監査人との認識
  • 訴訟という踏み込めない事項に対する監査人の工夫
  • のれんを扱うKAMでは珍しい報告、かつ、優良事例

 

ここから先の解説は、野次馬的に重箱の底を突くような人には向いていないため、有料コンテンツとしてハードルを設けています。いかに財務報告を良くしていくかについて真摯に向き合っている人に限り、ご購読ください。

(注)2020年3月期の早期適用事例の分析については、書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』という形でまとめております。

 

 

編集者の配慮が詰まった「東京CPAニュース」前のページ

セミナーや研修で「話し合うのは無駄」と感じるのは、あなたのせいじゃない次のページ

関連記事

  1. Accounting

    なぜ、後発事象のセミナーで、気候変動に言及するのか

    まさか、後発事象のセミナーで、気候変動の話題に触れるとは思ってもみま…

  2. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.030 三菱UFJフィナンシャル・グループ、トーマツ

     文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「…

  3. Accounting

    見えない会計不正を構造であぶり出す——2024年最新事例で学ぶリスク対応

    「不正を起こさないように」と求められても、現場では「何を、どう見れば…

  4. Accounting

    ボクが辿り着いたコンストラクタル法則の使い方

    コンストラクタル法則を学んできました。昨日のブログ「『流れとかたち』…

  5. Accounting

    八田進二・堀江正之・藤沼亜紀『【鼎談】不正-最前線』から学ぶ

    不正は起きるものである。 これは、八田進二氏、堀江正之氏、藤…

  6. Accounting

    「レジェンド問題」が再燃する危機、後発事象をめぐる国際的な懸念

    2024年12月、財務会計の領域では、あまり注目されていないものの、…

  1. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』第13話「専門家という壁」
  2. FSFD

    GHG排出量の算定期間、統一へ!期間調整の文言を削除した理由
  3. FSFD

    サステナビリティ情報の開示に求められる“編集力”という視点
  4. Accounting

    決算短信をアップデートする2つの方策
  5. Accounting

    収益認識の新基準の読みにくさを攻略する方法
PAGE TOP