Accounting

統合報告の保証にKAMを

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。いや、「KAMバカ」といったほうが正解かもしれない。

というのも、統合報告の保証にもKAMを報告しようと主張しようとしているのですから。

2021年7月17日に、日本監査研究学会で第43回東日本部会が開催されます。今回のテーマは、「統合報告と『保証』の考え方」。詳しくは、こちらのURLをクリックしてください。

https://sites.google.com/view/shisaku43higashinihonbukaijaa/

その部会に、ボクも登壇する運びとなりました。報告する内容は、『統合報告の保証業務における「主要な検討事項」の有用性』です。

タイトルからわかるとおり、財務諸表監査でKAM(監査上の主要な検討事項)が報告されるように、統合報告の保証業務でも、業務における主要な検討事項が報告されると良いのでは、と提案する内容です。

いやね、統合報告の保証報告書について現状を調査したところ、ちょっと看過できない事象があったんですよ。それも少なくない割合で。

そうなると、保証水準に疑問を持たれかねないワケですよ。統合報告の保証報告書の多くは、KAMが導入される前の監査報告書のように、簡素な記載がほとんど。だから、どんな業務が行われているかが見えないのです。

一方で、財務諸表監査の監査報告書には、今やKAMが当然のように報告されているため、何に重点をおいて、どんな手続が実施されたかが理解できます。こうした状況の下では、KAMなしの保証報告書に業務の実態がつかめないフラストレーションを感じます。

というワケで、統合報告の保証にも「主要な検討事項」の報告を求めることを話そうとしています。英語で書けば「Key Assurance Matters」となるため、その略語は「Key Audit Matters」と同じくKAMとなります。

そんな話に興味があるときには、ご参加ください。参加申込みのコメント欄に、「竹村さんの報告が楽しみ」と記載していただくと、もれなく竹村が喜びます。

 

お疲れの、KAM強制適用の事例収集前のページ

KAM早期適用のすべて次のページ

関連記事

  1. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.019 本田技研工業、あずさ

     文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「…

  2. Accounting

    後発事象の改正情報を探し出せ

    ご存じでしたか。後発事象の実務上のガイドラインが改正される、ってこと…

  3. Accounting

    ついに判明、KAMの早期適用の状況

    さあ、7月になりました。株主総会の継続会や延期をしていない限り、3月…

  4. Accounting

    連結会計システムをお手頃価格で

    12、3年ほど前に、監査の現場で強く感じていたことがあります。特に、…

  5. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.046 ファイバーゲート、あずさ

    文豪ゲーテが開示責任者なら、自社に固有の情報を記載したでしょう。「一…

  6. Accounting

    【セミナー】棚卸資産の不正事例分析と平時対応

    会計の世界で「不正」というと、いわゆる粉飾決算と横領の2つのこと。こ…

  1. Accounting

    内部統制基準等の公開草案は、審議時からこう変更された
  2. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.053 ピジョン、あらた
  3. Accounting

    日商簿記3級が、「100点で合格できました」
  4. Accounting

    企業がKAM対応に向き合わないことの落とし穴
  5. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』第5話「プロジェクトの誕生」
PAGE TOP