Accounting

経営力の評価に資する情報なら、『「のれんの減損」の実務プロセス』を

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

嬉しいことがありました。2022年7月に発売になった拙著『伝わる開示を実現する「のれんの減損」の実務プロセス』について書評が掲載されたのです。

  

掲載されたのは、2022年9月9日に発売となった会計専門誌「旬刊経理情報」(2022年9月20日号、No.1655)です。そこでの「inほんmation」というコーナーです。

評者は、日本シェアホルダーサービス株式会社の小澤ひろこサン。ESG/責任投資リサーチセンター長で、チーフコンサルタントを務める米国公認会計士の資格を有する方です。お仕事の関係上、投資家との接点が多いため、以前から減損の開示についての投資家の反応を知り得ています。また、非財務情報やESG投資にも精通しています。

そのため、評者が小澤ひろこサンに決まったと聞いて、のれんの減損について、しかも気候変動の影響まで扱った本書について的確な評論をしてくださると楽しみに掲載号の発売を待っていました。

その掲載号が手許に届くと、早速、目次から「inほんmation」コーナーが63ページにあることを確認します。パラパラとめくり、63ページに辿り着く。ページのうえには、大きく本のタイトルと著者であるボクの名前が記載されています。書評の本文に入る前には、表紙の画像が配置されています。「一体、どんな書評なんだろうか」と、ハラハラドキドキ。こんなドキドキ感は随分と久しぶりでした。

そこで、一気に読み進めます。1ページのコーナーのため、自分の本の書評でなければ、すぐに読み終わることもできます。しかし、今回はそうもいかない。一文字一文字、確認するように、いつもよりもスピードを落として文章を追っていきます。

前半部分には、本書には記載されてはいない、近年の開示の動向が説明されます。投資家は中長期の企業価値のストーリーを求める一方で、企業の開示は必ずしもそれに応えたものではないとの批判があることを指摘します。

こうした課題と具体的な対応策を提示するもの――それが拙著であると位置づけていただきました。また、次のコメントも頂戴しました。

 

対応しようと思えば、すぐにでも対応できる実務のヒントがふんだんに含まれた実務書

 

実はこれ、拙著をつくるうえで重視した点でした。「開示の充実」と聞くと、なにやら大変な作業が強いられると思いがちですが、必ずしもそうではありません。もちろん、何も実施されていなければゼロからの取り組みとなるものの、すでに実施している取り組みがあるなら、それを開示することができます。

そこで、「あっ、これってウチの会社でやっているよ」と気づいてもらえるよう、関連する事例を徹底的に調べ上げて紹介しています。中には「すごいな、この会社」と思う事例もあるかもしれません。そうであっても、具体的なイメージが出来上がるため、その実践ははるかに行いやすくなっています。

こうした工夫を読み取っていただいたことに感謝しかありません。しかし、書評はそれにとどまらない。この本は、のれんの減損の開示に焦点を当てているもの、経営力の評価に資する情報は何かの問いに答える本とも評価してくださいました。そのため、「経営層や投資家にとっても有用」とも。

この本で度々登場するキーワードのひとつに、「継続的な開示コミュニケーション」があります。これは、企業と投資家との建設的な対話を想定したもの。そこでの対話を実りあるものとするために、開示の充実を提案しているため、この本のメッセージに真に触れていただきたいのは、経営者と投資家なのです。そんな意図まで読み取っていただけるなんて、これほど著者として嬉しいことはありません。

そんな感動の書評は、ぜひ、お手元に届いた「旬刊経理情報」でご確認ください。

P.S.
今回、書評していただいた『伝わる開示を実現する「のれんの減損」の実務プロセス』について、少しでも気になったなら、こちらの紹介ページをご覧ください。

 

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