貴社のビジネスに固有のサステナビリティ関連のリスクと機会には、何がありますか。例えば、政策及び法規制に関するリスクとして、提供している製品やサービスに対する規制として、具体的な内容を開示できているでしょうか。
リスクと機会について具体的なイメージを持つには、開示事例が有効です。英国企業によるアニュアルレポートの中には、リスクと機会だけで数ページにわたって開示している事例があります。
こうした事例に一定数触れていると、自社の置かれた環境に照らした具体化が行いやすくなります。英単語10個よりも、100個知っていたほうが会話や理解が進むのと同じ話です。たとえ事例が気候変動に関するものであっても、生物多様性や人的資本、デジタルセキュリティなどにも応用が効くこともあるでしょう。
そこで、今回の『サステナビリティ開示の最前線』では、気候変動に関連したリスクと機会について具体的に挙げている海外事例を紹介します。4つの分野で、10のリスクと、2つの機会について開示されています。しかも、リスクや機会の内容にとどまることなく、その対応まで説明されています。そのため、自社における対応策の立案や実施にも役立ちます。
SSBJによるIFRSサステナビリティ開示基準の日本基準化に円滑に対応していくためにも、今回の記事をご活用ください。