FSFD

監査の指摘原因はサステナビリティ開示とのコネクティビティ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

サステナビリティ開示で注意すべきは、なんといっても、「コネクティビティ」(Connectivity)。財務諸表と関連性のあるサステナビリティ開示に努めなければなりません。

最近、海外で、これら不整合を指摘した事例を豊富にまとめたレポートが公表されました。これを読み進めていく中で目に浮かんだのは、会社の開示担当者が監査法人と協議している光景です。近い将来の監査現場のやりとりに、ちょっと聞き耳を立ててみませんか。

 

20xx年6月xx日、会議室

「急に、経理部長をお呼び立てして申し訳ありません」

「どうしたんですか。有報をチェックしてもらっているときに、会計士さんから相談があると言われると、ドキッとしますよ」

「ちょうど今、サステナビリティ開示に目を通していました。それによると、御社が2030年以降の排出量目標を達成するにあたって、2つのロードマップがあるようです」

「ああ、あれね。うちのサステナビリティ推進部が開示の文章を頑張って仕上げてくれましたよ。まさか、グリーンウオッシュって言いたいの? うちは、ちゃんと検討している実態があるよ」

「いえ、そういう話ではありません。ロードマップのひとつとして記載されていのが、蒸気を発生させるボイラーが2050年までにすべて交換が必要になる旨でした」

「そう、どうやら、そういう方向で話が進んでいるみたいでね。期末前の社内会議でも報告されていたし」

「その話を会社法監査のときに伺っていなかったため、改めての検討をお願いしたいのです」

「どういうこと?」

 

この続きは、サブスクリプション・サービスにログインして、ご覧ください。

 

【日本語版の提供】コアコンテンツ・キャンバス前のページ

TNFD提言とISSB基準との整合性ショートレビュー次のページ

関連記事

  1. FSFD

    海外企業に学ぶGHG排出量の測定と開示の技術

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)は、「気候関連開示基準案」でG…

  2. FSFD

    サステナビリティ保証の標準化が示す日本企業の戦略的機会

    企業のサステナビリティ開示は、もはや「良い会社に見せるための化粧」で…

  3. FSFD

    「二度手間の回避」を標榜しながらGHGプロトコルに近づけていく矛盾──第67回SSBJ審議が露呈した…

     「二度手間の回避」を掲げる実務対応基準が、審議を重ねるほど…

  4. FSFD

    財務諸表監査に気候リスク、日本の監査業界を揺るがす新潮流

    今、日本の監査業界で静かな動きがあります。それは、気候変動の影響を考…

  5. FSFD

    3時間セミナーの開催「サステナビリティ開示の最前線」

    サステナビリティ開示に最も必要なことは、開示するための活動です。サス…

  6. FSFD

    担当者のためのSSBJ基準(公開草案)の完全理解セミナー

    サステナビリティ基準委員会(SSBJ)の公開草案には、サステナビリテ…

  1. Accounting

    寄稿「英国の開示事例から学ぶ 収益認識基準への監査役等の対応ポイント」
  2. Accounting

    2020年10月期にKAMが早期適用された企業は何社か
  3. FSFD

    語る企業と沈黙の監査人:サステナビリティ開示時代の会計監査の致命的欠陥
  4. Accounting

    「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」でいやほい
  5. FSFD

    寄稿「なぜ、日本企業は会計に気候変動の影響を考慮しないのか」
PAGE TOP