SSBJ基準の最終化に向けて、公開草案の内容からの変更が提案されています。次の表は、2024年10月3日に開催された第40回目のSSBJ会合で議論された論点と、変更提案の有無を示しています。
論点 | 変更提案 |
スコープ1及びスコープ2温室効果ガス排出に関する開示 | 含まれる |
温室効果ガスの種類別の開示 | なし |
排出係数に対して寄せられたコメント | なし |
スコープ3温室効果ガス排出に関する開示 | なし |
スコープ1、スコープ2及びスコープ3の温室効果ガス排出の絶対総量の合計値の開示 | 含まれる |
表示単位及び端数処理 | 含まれる |
内部炭素価格 | (保留) |
このうち「表示単位及び端数処理」については、ブログ記事「SSBJ基準案に再びコメントが採用! 公正な基準策定への貢献」で説明したとおりです。そこで今回の特別記事では、残り3つの変更提案について解説します。その構成は次のとおりです。
■スコープ2排出量の開示要求の明確化
■「利用者の理解のために必要な」契約証書の情報の真意
■自主判断が求められる時代へ、契約証書情報の開示に関する最新提案
■スコープ1から3までの排出量の合計値は、なぜ撤回されたのか
■今回の3つの重要ポイント
この記事を読むと、温室効果ガス排出に関する最新の基準変更が理解できるため、適切な開示対応を迅速に行えます。また、契約証書情報の開示要件の真意が学べる結果、効率的な報告が可能になります。さらに、スコープ1から3までの排出量合計値の開示撤回の審議において、カテゴリー11への向き合い方へのヒントが得られます。
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