FSFD

サステナビリティ開示基準、英国が示した制度設計の「大人の知恵」

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

2025年7月、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)がSASBスタンダードの改正に関する公開草案を公表しました。これは、国際的な適用可能性を高めるための強化プロジェクトの成果のひとつです。

一方で、この動きと真っ向から対立する、極めて興味深い判断が英国で下されていました。この判断は、日本のサステナビリティ基準委員会(SSBJ)の事務局が「できなかった」ものでもあります。なぜ、英国にはできて、日本にはできなかったのでしょうか?

本稿では、SASBスタンダードを巡る国際的な動向と各国の戦略的選択を詳しく分析することで、この激変する制度環境の中で日本企業が採るべき現実的な対応策を明らかにしていきます。

 

サステナビリティ開示義務化の「適用除外」が招く新たなリスク前のページ

関連記事

  1. FSFD

    SSBJ公開草案にコメント提出:温室効果ガス再計算の是非を問う

    本日、2024年12月28日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)…

  2. FSFD

    2023年公表の「気候会計・監査ハイブリッド評価」

    企業による気候関連の開示状況は、評価されています。しかも、その企業の…

  3. FSFD

    財務報告におけるサステナビリティ開示の本質はGHG排出にあらず

    本日の2024年3月29日、SSBJは、サステナビリティ開示の国内基…

  4. FSFD

    GHG排出目標の具体的な開示事例に学ぶ

    気候関連のサステナビリティ開示を行う場合、SSBJ基準(案)には、温…

  5. FSFD

    企業買収がサステナビリティ開示に及ぼす影響

    企業買収が行われると、会計処理や注記が必要となります。これまでの財務…

  6. FSFD

    【日本語版の提供】コアコンテンツ・キャンバス

    数時間前に、世界に向けて「コアコンテンツ・キャンバス」を発表しました…

  1. Accounting

    新型コロナウイルスの開示が有報レビュー対象に
  2. FSFD

    GWP値の落とし穴と企業戦略──ISSB修正案が突きつける「比較可能性のジレンマ…
  3. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.005 野村不動産ホールディングス、EY新日本
  4. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.027 ソフトバンク、トーマツ
  5. Accounting

    2022年3月期以降の開示に向けてキャッチアップすべき情報
PAGE TOP