最近、若手のビジネスパーソンが、ビジネスサロンを手がけています。特にそれをネットから展開する「オンラインサロン」が流行といっていいほどに広まっています。
例えば、「箕輪編集室」。これは、「死ぬこと以外かすり傷」が売れに売れている、幻冬舎の編集者である箕輪厚介サンが運営するオンラインサロン。当初は本の編集が目的だったところ、動画や音声、映画にも展開し、また、ゲストを招く定例会なども開催しているようで。
他にも、「はあちゅうサロン」もあります。作家でブロガーのはあちゅうサンによるオンライサロン。紹介文によると、サロンのメンバーとのコミュニケーションをはかりながら、才能やスキルを交換する場となっているそうです。2019年1月にリニューアルをして、コンテンツ化をメインとしていくとのこと。
こうしたオンラインサロンの特徴は、参加するメンバーが自ら選んで参加していること。誰かに言われて参加するものでもなければ、皆そうだからといって参加するものでもない。何かを学ぶために受け身ではなく、自分から積極的にサロンで活動し提供していく場。会社や学校では身につくチャンスが少ない能力や経験を、自ら獲得しにいくのです。
ボクは後輩から「竹村塾」と表現されることがよくあるため、近いうちに開講したいと考えています。だけど、ボクから一方的に何かを教えるのも、何か違う。ファシリテーターとして参加者の何かを引き出したい。そのためには、竹村塾の参加者に主体的に動いてもらわないといけません。そこで、オンラインサロンの運営に興味津々。
オンラインサロンとは、いわば、コミュニティ。そこで手にした本が、質問家として知られるマツダミヒロさんの『コミュニティをつくって、自由に生きるという提案』。小さくコミュニティを始める方法から、それをビジネスとして展開するまでに育てる方法まで、ご自身のオンラインサロン運営のノウハウに基づき解説されています。
これを読んで、一番響いたのは、まずは、自分からきっかけを作ること。ただ待っていてもコミュニティは生まれません。そこで小さなコミュニティを作り出すために、小さな一歩として、自分から声をかけたりメッセージを送ったりすることを薦めます。
結局、こういう地道な活動が大切なんですよね。つい、一気に大きく展開しようと考えがち。しかし、すでに著名人になっていない限り、いきなり大きくは行かずに、身近なところから着実に始めることが大事。
また、マツダミヒロさんは、「人間関係は、広めるのではなく、深める」ものだとも言います。そこで提案しているのが、自分一人ですべてをせずに、他の人とのつながりを活用することによって、自分のつながりにしていくこと。これは耳が痛い。
ボクは、何でもひとりで済まそうとするタイプ。いろいろと知っておきたい性分のため、セミナー開催にあたっても、事務周りまで手を出してしまいます。しかし、つながり、コミュニティという観点からは、それはダメ。人を巻き込んでいかないと、つながりを深めるチャンスを逃しかねない。こうした巻き込みの経験が、コミュニティをマネジメントする能力を身につけさせるのです。
というワケで、さっそく実行。まずは、自分からきっかけを作っていこうとして、普段しないことを実施しました。それを受けた方はポカンとしていそうですが、とにかく実行に移しました。それがサロンに関わるということの意味ですからね。
P.S.
この本は、コミュニティを構築するための交流手段を5つ挙げています。その中には、読書会も挙がっています。竹村塾の塾生候補者を集めて、「リードフォーアクション読書会」を開催してみようかな。
・マツダミヒロ『コミュニティをつくって、自由に生きるという提案』