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エンターテインメントを実現した学園祭

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

エンターテイメントの成功を測るものとは、何か。

 よく頑張ったと褒められることでしょうか。作り手の苦労が伝わることでしょうか。あるいは、提供した自分が納得することでしょうか。

 ボクの考えでは、いずれも違う。受け手が楽しんでいるかどうか。演劇でも、コンサートでも、イベントでも、お客さんが作り手のことを考える間もなく、参加できたかどうか。

 言い換えると、作り手本位の満足ではダメ。パフォーマンスをしている人やそれをプロデュースしている人だけが満足していては、エンターテイメントとは言えない。

 受け手が何も考えずに楽しめたどうか。ただ、この一点にかかっている。

 今日は、そんな意味で大成功したエンターテイメントに触れてきました。それは、とある学園祭。校内をひと通り歩き回ると、参加している学生やお客さんの笑顔で溢れている。これこそ、学園祭が成功している証し。

 この日を迎えるにあたって、この8ヶ月ほど、裏方として準備してきたよね。何もかも思い通りに事が進んだ訳じゃない。

 今年の企画にあたって、学校の中でプレゼンを行ったりもした。他校の学園祭の情報を仕入れ、また、何が集客につながっているのかについても考えた。自身の学校に足りない点、追加すると良い点なども抽出し、かつ、実践に映していた。また、学園祭の直前には、視察も兼ねて他校に繰り出し、自分の学園祭に活かせる点を学んできた。

 いくつかの企画も、最終的にはボツになったものだってある。高校生でありながらも、メディアで注目されている方の会社に企画を交渉しに行ったよね。

 ビジネスの感覚だと、協力の姿勢を示してもらえた。しかし、学校の感覚では、予算が降りなかったために実現には至らず。でも、そんな経験ができたことが貴重。社会人でも、そんな経験をしていない人が大半だから。

 また、これだけに打ち込めた訳ではない。他のことも、同時並行的に、時間をやりくりしながら全力で取り組んできた。昼食もゆっくりとは食べられなかったことも一度や二度じゃ済まない。

 チラシを貼ってもらうためにも四苦八苦していた。前年がチラシを張っていなかったため、引き継ぎなしのスタート。まったくのゼロから候補先を考え、また、そこにチラシを張り出すためのお願いにも行った。大丈夫と目論んでいたところがNGなこともあれば、ダメ元で行ったところがすんなりOKを出してもくれたこともあった。

 開催の直前には、朝の6時30分から学校に行っったこともあった。それも、自分の担当の箇所ではなく、遅れが生じているパートの手伝いで。無事に間に合って良かった。

 そんな出来事や苦労も、今日の参加している人の笑顔で報われる。何事も感じることなく、これまでの学園祭と変わることない微笑みで。それで、いい。それが、いい。

 エンターテイメントは、その努力が前面に出てしまうようでは、まだまだだからね。観客には何も考えさせずに楽しんでもらえることが大事。運営側という作り手に回ってこそ見える世界が、そこにはあるから。受け手だけの、消費または浪費するだけのポジションでは、絶対に見ることができない世界。

 だから、今回の学園祭は、大成功している。良かったね、娘よ。明日の2日目に繋げろよ。

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