今日は、来週の研修に向けた資料作りに勤しんでいました。何気なく作っていたスライドを見ていて思い出したのは、昔、気になっていたパンフレットのこと。もっと言えば、内容を気にさせるスライドや資料の作り方。
来週の研修では、あるプロジェクトの活動を報告するパートがあります。ボクが責任者となって活動を続けているもの。発足から現在に至るまでの状況をまとめていました。
振り返ると、この1年だけでも相当なアウトプットの量。研修も実施していれば、関連資料も作成している。情報も提供までしている。プロジェクトのメンバーは少なく、また、皆、兼務としての関わり方。それでも、ここまで成果を出せたことを誇らしく思います。
こうしたアウトプットを理解してもらうために、1枚のスライドに1つのアウトプットを説明していきます。視覚的にわかりやすくしようと、研修資料や関連資料などの表紙の画像も掲載しました。
つまり、1枚のスライドには、次の事項が記載されています。
・内容を示す見出し
・資料の表紙の画像
・本文には、概要と目次
ただ、この表紙の画像が、どうもパッとしない。考えてみれば、見出しや概要、目次があるため、説明したい研修や資料の内容は説明できている。こうした状況で、画像として表紙だけを掲載しても、情報として何も付加していないのです。
そこで、画像として表紙だけではなく、資料の中でも象徴的なスライドも1枚ピックアップして添えることにしたのです。するとどうでしょう、画像の意味が俄然と出てきました。表紙の画像だけと違い、文字として説明している内容が実際に資料として存在していることを証明する形になったのです。
これを見て、昔、気になっていたパンフレットを思い出したのです。そのパンフレットは、何かの資料を説明していました。その説明に添えてあったものは、表紙の画像に加えて、その内容を示した画像。
小さい画像のためか、それとも、少しボカしているためか、どんな内容なのかは理解できません。それが気になって気になって仕方がない。他にも、もっと良い情報が記載されているのではないかと関心がどんどん、どんどん高まっていく。そう、あのときの感情が蘇ってきたのです。
今、こうして同じことをしたときに、あのときの感情の理由がよくわかりました。言葉だけの説明では、何とでも言える。それが事実だという証拠を見せるには、現物を提示するのが良い。ほら、メニューだって、文字だけよりも、写真があるほうが料理をイメージできるでしょ。
今日のスライド作りで何か物足りないと感じていたのは、この説得力でした。証拠の提示が欠けていたのです。だから、画像は表紙だけではなく、内容も掲載するのです。
ボクはセールスライティングも嗜んでいるため、現物を見せることが説得力を増すためのテクニックだと知っています。特に、サービスや情報といった無形のものをセールスレターで紹介するときには、これが必須。表紙の画像や資料の画像、CDやDVDの画像といったように、目に見える形で提示するのです。
このように、テクニックから入るより、そのテクニックが使われていない状態から入ったほうが、意味するものを理解できることを痛感しました。これ、執筆でも使える手ですね。今度、使ってみよう、と思ったら、このブログ記事がそうでした。