Accounting

財務報告の流儀 Vol.002 メンバーズ、アヴァンティア

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテいわく、「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」。これは、財務報告にも当てはまります。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 2130

会社名 ㈱メンバーズ

業種 サービス業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 監査法人アヴァンティア

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

・収益認識(売上高の期間配分の適切性)

・のれんの評価

個別財務諸表に対するKAM

・収益認識(売上高の期間配分の適切性)(ただし、連結KAMと同一内容であるため、記載を省略している)

 この事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

・KAM早期適用に求められたもの

・記述情報がKAMによって影響を受けかねない

・会計上の見積りに関する注記への影響

 開示された内容の引用は一部のため、残りの文字数はほぼ解説に相当します。同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

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