Accounting

財務報告の流儀 Vol.012 日立金属、EY新日本

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 5486

会社名 日立金属㈱

業種 鉄鋼

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 EY新日本有限責任監査法人

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

・非金融資産の減損

個別財務諸表に対するKAM

・固定資産の減損(ただし、連結KAMと同じ内容を扱っている)

 この事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

・追加情報の理解

・注記と記述情報とで記載ぶりを変えることの意味

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.011 ENEOSホールディングス、EY新日本前のページ

財務報告の流儀 Vol.013 住友金属鉱山、あずさ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    『流れとかたち』でコンストラクタル法則を学ぶ

    最近、ボクがブログを通じて提唱してきたことは、財務報告の全社一丸対応…

  2. Accounting

    ついに始まった、内部統制報告制度の見直し議論

    今日の2022年10月13日の15時から、企業会計審議会の内部統制部…

  3. Accounting

    『「のれんの減損」の実務プロセス』の第2章を語る

    2022年7月に、『伝わる開示を実現する「のれんの減損」の実務プロセ…

  4. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.003 綜合警備保障、太陽

     文豪ゲーテいわく、「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい…

  5. Accounting

    収益認識の新基準に短期間で対応するために必要なこと

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  6. Accounting

    出でよ、ディスクロージャー委員会

    企業の開示関係者にとって悩ましい課題といえば、気候変動と人的資本。…

  1. Accounting

    『「経理」の本分』から財務報告の本質を学ぶ
  2. FSFD

    GHGプロトコル大改定の影響を最新情報でフォローアップ
  3. Accounting

    嬉しすぎる書評
  4. Accounting

    監査役に向けた、平時の会計不正対応セミナー
  5. Career

    バンブー、母校に帰る
PAGE TOP