Accounting

財務報告の流儀 Vol.015 富士通、EY新日本

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 6702

会社名 富士通㈱

業種 電気機器

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 EY新日本有限責任監査法人

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

・有形固定資産および無形資産の減損

・のれんの評価

・進捗度に基づく売上収益

個別財務諸表に対するKAM

・有形固定資産および無形固定資産の減損

・進捗度に基づく売上高

(なお、いずれも、連結KAMと同じ内容のため、記載を省略している)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

・KAMのボイラープレートが企業に及ぼす事態

・KAMの範囲が推測できない場合に企業に求められること

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.014 三菱電機、あずさ前のページ

さあ、新天地へ。明日から独立します!次のページ

関連記事

  1. Accounting

    後発事象のKAMに備える

    後発事象の監査対応といえば、今は、KAM(監査上の主要な検討事項)を…

  2. Accounting

    ボクが辿り着いたコンストラクタル法則の使い方

    コンストラクタル法則を学んできました。昨日のブログ「『流れとかたち』…

  3. Accounting

    「時点」にこだわった後発事象の解説で、新しい四半期開示に備える

    2024年になりました。今年の開示制度の大きなトピックに、四半期開示…

  4. Accounting

    2020年9月期にKAMが早期適用された事例は何社だったか?

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  5. Accounting

    2度目の緊急事態宣言で、後発事象の対応はどうすべきか

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  6. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』最終話「再会のモデル」

    2030年1月、夕闇が迫りつつあるグランドボールルームの窓辺に、霧坂…

  1. Accounting

    3ステップの教えと後発事象の注記
  2. Accounting

    我は褒められて「喜ぶ」
  3. FSFD

    初めてのダブル・マテリアリティを報告した海外事例
  4. Accounting

    3つの流れで、監査報告書の改正は理解する
  5. Accounting

    『実験思考』から感応度分析の推進を学ぶ
PAGE TOP