Accounting

財務報告の流儀 Vol.039 松井証券、PwCあらた

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 8628

会社名 松井証券㈱

業種 証券、商品先物取引業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 PwCあらた有限責任監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • (非連結のため、該当なし)

個別財務諸表に対するKAM

  • 財務報告に影響を与える主要なシステム統制

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

  • ITシステムに関するKAMの記載の特徴
  • 重要な会計上の見積りに関する記述情報の記載の要否

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.038 岡三証券グループ、東陽前のページ

財務報告の流儀 Vol.040 日本取引所グループ、トーマツ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    AIなのに手作業が必要となるのは、なぜ?

    AIなのに、手作業が必要。そんな話を聞いて「そうそう、そのとおり」と…

  2. Accounting

    生成AIで読み解く!KAM前期比較の新たな可能性とは?

    KAM(監査上の主要な検討事項)を生成AIで分析することで、従来の手…

  3. Accounting

    2021年、監査難民の大量発生

    「2021年には、監査難民が大量に発生する」ボクがそう話した…

  4. Accounting

    「収益の分解情報」、これならわかる3段構成

    3月末決算の上場企業にとって、2021年6月の第1四半期決算の大きな…

  5. Accounting

    そろそろ日本企業の決算の開示、見直しませんか

    海外の企業のアニュアルレポートを調べていたときに、ふと気づいたことが…

  6. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.003 綜合警備保障、太陽

     文豪ゲーテいわく、「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい…

  1. Accounting

    PLの利益分析にご用心
  2. Accounting

    市場区分見直しでKAMの品質がクローズアップ
  3. FSFD

    気候リスク指標、企業の取り組み姿勢が問われる理由
  4. Accounting

    企業価値を守る!最新「見積開示」の秘訣と実務の要点を徹底解説
  5. Accounting

    「レジェンド問題」が再燃する危機、後発事象をめぐる国際的な懸念
PAGE TOP