FSFD

SSBJ基準が示す、ISSB基準を超える透明性

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

SSBJ基準の再公開草案の公表に向け、審議が急ピッチで進められています。2024年11月14日に開催された第43回SSBJ会合では、再公開草案だけでなく、企業の実務に直接影響を与える幅広い論点について議論が行われました。その内容を次のとおりです。

#論点公開草案からの変更提案
1適用基準案第70項に関する検討なし
2適用基準案第71項に関する検討あり
3再公開草案の文案(あり)
4「コメント募集及び本公開草案の概要」の文案該当なし
5測定アプローチに関連する開示の検討あり
6ファイナンスド・エミッションあり
7コメント対応表(質問11)(適用基準関連)あり
8コメント対応表(質問11)(一般基準及び気候基準関連)あり

これらの論点は、単なる再公開草案の調整にとどまらず、企業が情報開示において直面する具体的な課題や改善の方向性を提示しています。そこで今回の特別記事では、これらの論点の中でも特に注目すべきトピックを取り上げたうえで、その実務的意義を深掘りします。具体的には、次の内容を解説します。

■ISSB基準を超える透明性:SSBJ基準が目指す解釈の明確化
■部門間の断絶を超えろ!経理財務とサステナビリティの連携がカギ
■年内公表なるか?再公開草案とコメント募集の行方
■GHG排出量集計範囲のズレが示す課題
■ファイナンスド・エミッション、4つの変更提案
■「監督」と「経営」の線引き、見出し変更がもたらす透明性向上
■この記事の3つの重要ポイント

この記事を読むことで、ISSB基準よりも解釈を明確にするための規定上の仕組みを詳細に学べます。また、サステナビリティ開示基準の再公開草案で提案されようとしている「合理的な方法」の解釈を巡る議論を通じて、企業内の部門間での情報共有と連携の重要性を認識できます。さらに、ファイナンスド・エミッションの変更提案を理解することで、開示負担を軽減しながら透明性を高める方法を知ることができます。

ぜひ、この機会に購読し、限定コンテンツを通じてより深い知識を得てください。あなたのビジネスに直結する情報を常に先取りしましょう。

 

『組織ガバナンスのインテリジェンス』の知見を通じて解く、CG報告書の訂正実務前のページ

見逃せない!サステナビリティ情報開示の4ステップとは次のページ

関連記事

  1. FSFD

    移行計画の大量のガイダンスについて全体像をつかむ

    サステナビリティ開示の世界では、報告書を公表するにとどまらず、ウェブ…

  2. FSFD

    英国サステナビリティ保証市場に潜む「未成熟」の真相とは

    日本におけるサステナビリティ保証制度の議論が具体化しています。202…

  3. FSFD

    海外企業に学ぶGHG排出量の測定と開示の技術

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)は、「気候関連開示基準案」でG…

  4. FSFD

    SSBJ基準案に再びコメントが採用! 公正な基準策定への貢献

    2024年10月3日に開催されたSSBJ(サステナビリティ基準委員会…

  5. FSFD

    2025年1月ISSB会議が注目するGICS使用要件

    ISSBは、IFRS S2基準の修正に向けた議論を本格化させています…

  6. FSFD

    TCFDとTNFDを統合した開示の実例

    海外では、次々と、サステナビリティ開示が登場していますね。と…

  1. FSFD

    気候監査の静かな革命:数字が語らない監査実務の質的転換
  2. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』第9話「取締役会への道」
  3. Accounting

    KAM分析で忘れてはモッタイナイ視点
  4. Accounting

    後悔しないための会計士選び
  5. Accounting

    引き出す会話
PAGE TOP