2024年12月10日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、X公式アカウントを通じて、SASBスタンダード(2023年12月改訂版)の日本語訳が公開されたことを発表しました。
SASBスタンダード(2023年12月改訂版)の日本語訳が、IFRS財団のホームページに掲載されましたので、ご利用ください。https://t.co/dOtR5Tf4Ui
— サステナビリティ基準委員会(SSBJ) (@SSBJ_Japan) December 10, 2024
ダウンロードすると、SASBスタンダードの表紙には、SSBJのロゴが含まれています。これにより、ISSB基準やSSBJ基準を適用する日本企業は、サステナビリティ関連の指標や開示トピックを、これまで以上に実務的かつ効率的な形で活用できるようになります。
ただし、今回の翻訳公開はあくまで現行のSASBスタンダードの利便性の向上を図る段階的なステップにすぎません。現在、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)主導のもと、SASBスタンダード強化プロジェクトが進行しています。その改革の全体像は、特別記事「全産業に広がる改革の波:SASBスタンダード改正の行方を探る」で解説したとおりです。
注目すべきは、SASBスタンダードの強化に向けたステークホルダーとの協議です。その回数は192回にも上ります。この規模は、もはや基準設計の「共創」プロセスといえます。
そこで今回の特別記事では、このSASBスタンダード強化プロジェクトの進捗状況に焦点を当てます。その内容は、次のとおりです。
■SASBスタンダード強化プロジェクトの進捗状況
■ステークホルダーとの協議が生み出す「共創プロセス」
■ステークホルダーからのフィードバックの傾向
■優先セクター別のフィードバックの詳細
■本記事の3つの重要ポイント
この記事を読むことで、SASBスタンダード強化プロジェクトの進捗やロードマップを理解できるため、ISSB基準やSSBJ基準に準拠した開示対応の準備が進められます。また、投資家と作成者双方の視点を取り入れた協議内容を知ることで、公平性を重視した基準設計の意義を理解できます。さらに、SASBスタンダードの評価やフィードバックの詳細から、グローバルなサステナビリティ基準の動向をいち早くキャッチできます。
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