FSFD

ESRSとISSB基準:サステナビリティ開示が切り拓く競争優位の新次元

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

グローバル企業のサステナビリティ開示は、いまや欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)と国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)基準という二大潮流を中心に動いています。両者はいずれも産業横断的な開示に加え、産業別の情報開示を求めている点で共通しています。しかし、その制度哲学は驚くほど異なります。

この相違は単なる技術仕様の違いではありません。むしろ企業が「どの情報を価値に変えるか」「どのように競争優位を築くか」という戦略設計の前提条件そのものに影響を及ぼします。言い換えれば、制度哲学を理解せずに開示戦略を立てるのは、地図を持たずに山登りするようなものです。

そこで本稿では、ESRSにおけるセクター別基準の制度的背景を歴史的経緯から解き明かすとともに、これをISSB基準の産業別ガイダンスと対比します。そのうえで、両制度がもたらす情報価値創造メカニズムの差異と、企業戦略への実務的インプリケーションを導き出します。

 

「予想される財務的影響」をめぐる制度設計の岐路 ― ESRS改正案が突きつけるサステナビリティ開示の本質前のページ

40年の沈黙を破れ!後発事象セミナーで「企業の説明責任」を果たす一歩を次のページ

関連記事

  1. FSFD

    SSBJ基準が直面する課題、温暖化係数の更新とその影響とは

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)では、国内のサステナビリティ開…

  2. FSFD

    SSBJはSASBスタンダードをこう見ている

    SSBJの審議は、極めて健全ですね。第28回SSBJにおける審議「『…

  3. FSFD

    初めてのダブル・マテリアリティを報告した海外事例

    正直、シングル・マテリアリティやダブル・マテリアリティの議論は、開示…

  4. FSFD

    アニュアルレポートにおけるSASB報告の海外事例

    財務報告でサステナビリティ開示を行う際に避けて通れないものが、SAS…

  5. FSFD

    あなたのSSBJ対応を加速させる「SSBJリンクマップ」活用術

    ■サステナビリティ開示基準を活用するための賢い方法サステナビ…

  6. FSFD

    「ガバナンス開示」は、誰のために、何を語るのか

    経営陣に対し、事業の中核にある重要なリスクと機会の源泉を識別するよ…

  1. Accounting

    リース期間は「契約書」だけでは決まらない――延長オプションの「合理的に確実」をど…
  2. FSFD

    役員の危機意識が鍵、サステナビリティ対応を変革する好機
  3. Accounting

    会計士とは思われなかった監査の研修
  4. FSFD

    水リスク:日本企業が直面する新たなサステナビリティ課題
  5. Accounting

    ロシアとウクライナについての決算影響
PAGE TOP