今日の仕事帰りは、雨にあたりました。雨が降るような天気予報ではなかったため、傘は持ってきていません。ただ、本格的には降っていなかったため、そのまま濡れながら帰路に。
雨を見ながら歩いているときに頭の中で流れてきた曲は、久保田利伸サンの『雨音』。ボクの中で、久保田利伸サンの好きな歌ランキングで3位以内に入るほどにお気に入りの歌。1991年に発売されたとは思えないほど色褪せずに、艶があるまま。
この歌からイメージする色は、ボクが思う雨の色そのもの。雨の色といえば、青と答える人もいるでしょう。その中でもボクが感じるのは、濃い青。それは決して水色のような明るくて薄い色ではなく、濃い目の紫も少し隠し味になっているような紺色。
そんな雨の色と『雨音』のメロディから印象を受ける色とが、見事にマッチしています。タイトルこそ雨音ですが、ボクのイメージでは雨色。ザ・雨色といってもいいほどに雨の色とメロディの色とが一致していて気持ちがいい。
こんな風に、色が与える影響を実感することがあります。以前に、メンタリストDaigoさんの書籍を買ったときに、それが体系立てられていることを知りました。その書籍を購入した特典として、ダウンロードできる音声解説で、カラーが心理に与える内容を話していたのです。それは「色彩心理学」というそうです。
そういうの、すぐに取り込むタイプなので、当時、色が与える影響について書いてある本を何冊か調べました。赤色は興奮や刺激を与えるとか、緑は安心感をもたらすとか、青は落ち着かせる効果があるとか。それぞれの色が与える影響や効果がまとまっているのです。
確かに、「そんな効果もあるのなあ」と漠然と感じます。しかし、そうした色の効果を意図的に使えているかと言うと、そうでもない。ただ、意図的に使えるなら、セミナー参加者の理解を高めるのに役立ちそうと、ピンときました。
そこで、ワークショップ形式のセミナーのスライドで、タイトルの背景やスライドそのものの背景などに、色の仕掛けを使い始めたのです。文字どおり「色仕掛け」。
自分なりに組み立てたストーリーの中で、この局面ではこの色と決めています。そのため、スライドで用いている色を見れば、どういう仕掛けを意図していたかが一目瞭然。ある意味、自分のテンションにも仕掛けている側面もあります。
もし、セミナー資料の色使いで心理的にアプローチしたいときには、こうした研究成果を試してみるのもオススメ。異性は誘惑できませんが、参加者を魅了することはできるかも。
P.S.
スピーチコンサルタントの矢野香サンは、この本から服の色を白に変えています。色彩心理学とは別の意図で、白色を選んでいるとのこと。その意図は、本を読んだ人だけのお楽しみ。
・矢野香『たった一言で人を動かす 最高の話し方』(KADOKAWA)