Career

才能に気付かせる一つの方法

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

先日、友人から聞いた話。

 上司がいきなり近寄ってきて、事実確認もせずに思い込みに基づき苦情をぶつけられたそうで。そういう事実はないと言い返すと、「それは知らないけど、とにかく何とかしろ」と残して去っていったとのこと。

 なんでも、その上司は、部下の感情を逆なでることで有名な方。友人曰く、脳みそを経由せずに思ったことを口にする人のようで。今回も、湧いて出た感情をそのまま友人にぶつけてきたのです。

 いわれのないことで怒りだされたものだから、ボクの友人は腹が立って仕方がない。ムカついた状態で週末を過ごす羽目になってしまいます。

 で、週明けに上司に会うと、何事もなかったかのように接してきたとのこと。人をムカつかせたことを綺麗さっぱり忘れている。そんな様子を見て、ムカついていた週末の時間を返せと、さらに頭に来たそうです。

 そういう人、いますよね~。まず、言葉のチョイスが非常に下手な人。そこまで人を腹立たせるような言葉をよく瞬時に選べるなと逆に感心してしまうようなタイプ。ある意味、才能があります。

 作家の本田健サンは、著書『自分の才能の見つけ方』(フォレスト出版)の中で、人の神経を逆なでするものも才能だと言います。例えば映画や小説なので、主人公に嫌な思いをさせるキャラクターや振舞いを描くときに、その才能が役立つからです。

 

 その上司は、ボクの友人だけでなく、職場の部下のあらゆる人に、わざわざ言わなくてもいいことを言い放ったり、あえてネガティブな言葉をチョイスして話しかけたりとしています。このように、全方位に才能が溢れてだしている人なんです。

 ただ、才能として活用するのであれば、そのことに自覚する必要があります。そうでないと、単に迷惑な人で終わってしまいます。しかし、なかなか気付けない人がいるのも事実。きっとその上司も気付いてない。

 別の友人の話でも、似たようなことがありました。あるコミュニティの中で、とにかくネガティブなことしか口にしない男性。人が楽しく話しているのに、その会話に割って入って「でも、それは~だ」とか「そんなこと、できる訳がない」とか、否定のオンパレードのようで。

 あるとき、同じように場の空気を悪くしていたときに、コミュニティのひとりが我慢できず、ついにブチ切れてしまいます。「なんで、あんたはいつも人の気を悪くさせるようなことばかり言うの」と。

 そう言われた彼は、ポカンとして、「えっ、俺、いつもそうだったの?」と話します。その一言を聞いた周りの人たちがもっと驚きます。「え~~、気付いてなかったの???」。

 その彼は、今まで誰からも指摘されていなかったため、まさか自分がネガティブなことばかり口にしていたなんて1ミクロンも思っていなかったとのこと。人の神経を逆なでる才能に気付いていなかったのです。

 人は、周りの人と接することで学んでいくもの。自分で気づくか、そうでなきゃ、人から言われて気づくかのどちらか。特に社会人になると、むしろ注意されなくなります。注意されずに呆れられるだけ。指摘されないから自分には問題がない訳ではないのです。

 それを踏まえると、神経を逆なでる才能に溢れた人は、そのことに自覚していない可能性が高い。指摘されるまで、まさか自分がそこまで人に迷惑をかけているなんて微塵にも思っていないのです。これを聞いて驚いているかもしれませんが、本当にそうなんです。そうでなきゃ、次に会ったときに何事もなかったかのようにケロッとなんてしていられない。

 だから、そんな才能溢れる人から何かを言われたことでムカついたり傷ついたりして振り回されるのは、むしろムダな時間。何も返ってきませんし、何も解決しません。

 人の神経を逆なでる才能を持ち合わせていないボクらのような凡人は、そんな才能溢れる人には敵わない。だから、最初から勝負しないほうが得策。そういうカテゴリーの人だと割り切るしかないのです。もしくは、ハッキリと「その言い方は嫌味がある」と言い返すかのどちらか。

 たまには、言い返そうっか。ホラ、才能を気付かせると思えば、少しは気がラクじゃない?

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