女性は、男性とは視点が違う。そんなことを感じざるを得ない出来事がありました。
今日、所属する事務所で、ワークショップ型のセミナーを開催しました。監査をテーマにした4時間のセミナー。講師はボクで、資料もオリジナルのもの。
自由にセミナー資料を作れるときには、最近は写真や画像を多用したスライドにしています。また、そのスライドには文字を極力少なくしてもいます。海外のセミナー資料は、今やそういう状況のようです。文字で説明するのではなく。絵で語る。
実際に、海外で開催された、著名なコンサルタントの合宿セミナーに参加された方の話を聴いたことがあります。その話によれば、ひたすら写真や画像のスライドによって、セミナー資料が構成されているとのこと。
この他にも、別のセミナーに行ったときのこと。海外で作成されたスライドをベースにセミナー資料が構成されていました。それもやはり、色で語るタイプ。
さらに、昨年、プレゼン資料の作り方を解説している洋書を入手したときにも、披露されていたのは、文字で埋め尽くされたタイプではありません。写真や画像、色合いを工夫していたものでした。
そんな状況であることから、ボクも、もっぱらそういうタイプのスライドを作成しているのです。とはいえ、取り扱っているテーマが、会計や監査。どうしても文字で説明しなければいけない箇所が多い。ただ、そうではないようなスライドでは、極力写真や画像を取り込むように努めています。今日のワークショップ型セミナーでも、そんなタイプの資料で進行していきました。
休み時間になったときに、受講していた女性がつかつかとボクのところにやってきて、こう質問しました。「このセミナー資料って、何で作っているのですか」と。最初、何を聞こうとしているかが理解できずに、「これ? 普通にパワーポイントだよ」と即答しました。
すると、彼女は大きく驚きます。「パワーポイントで、こんなに綺麗なものが作れるんですね」と。会計や監査のテーマにしているセミナーのスライドは、どのページも同じフォーマットのスライドを使い、また、ひたすら文字ばかりの印象があったようです。
ところが、同じテーマであるにも関わらず、ボクのセミナーのスライドは大きく違います。写真や画像が多様され、また、色もカラフル。それは視覚的な刺激を考えてのこと。そのした仕掛けが、彼女には受けたようです。
このように女性は、男性が気にもしないところにも目を向けることができます。男性はすぐにコンテンツを重視してしまう。だからセミナーの資料でも、文字で説明することに力を費やしてしまう。そんなセミナー資料が大半なので、そうやって作るものだと思い込んでいる人も多いでしょう。
そんな中で、ボクのようなセミナーの資料を見ると、視覚的に大きな刺激を受けるせいか、その鮮やかさに驚かれるというワケです。
以前に聞いた話では、男性よりも女性の方が夜景をきれいに見ることができるようで。男性は三色でしか色を把握できないのに対して、女性は4色で捉えることができる。だから女性は、夜景の明かりから得られる情報が多いそうです。
となると、単色でひたすら文字ばかりのセミナー資料よりも、写真や画像、また色も多様しているセミナー資料のほうが、得られる情報が大きくなるということ。また、それに気がつくのも、女性ということ。
そんなボクの仕掛けに気づいてくれたため、テンションがあがりました。明日も同じワークショップ型セミナーを開催する際に、今日の嬉しかった気持ちで進めていこうっと。