トントン拍子とは、物事がうまく進むさまを言いますね。ボクはこの言葉を、日程調整のときに感じることが多い。ミーティングだったり、飲み会だったりと。
日程調整には、トントン拍子に決まるものと、そうは簡単に決まらないものがあります。トントン拍子に日程が決まったものって、実際にミーティングや飲み会がいい感じに盛り上がることが多い印象があります。
盛り上がった結果、「今度、こうしよう」「次に、こう展開しよう」「誰それを紹介するから、こんな取り組みができるんじゃない」と今後の機会につながることもある。これは、あなたのビジネスやキャリアにとってチャンスになります。そんなチャンスをつかめるのも、日程調整で「参加します」と意思決定したため。
一方で、日程調整で悩む人がいます。予定が決まっているならとっとと断れば良いのに、「入りそうだけど、どうしよう」と悩む。ひどい場合には、返事をしないまま当日に突然現れる。幹事にすれば、迷惑極まりない対応。
ミーティングでも飲み会でも、幹事役はいろいろと手配があります。ミーティングなら、会場や当日の進行、机の配置、配布する資料など。また、飲み会なら、会場となるお店や当日のメニュー、座る席、回収する代金など。幹事役を一回でも経験したなら、この苦労は容易に想像がつくハズ。
でも、彼、彼女らは、なかなか返答しない。行くなら行く、行かないなら行かない、一日でも早く即決することで、幹事役の段取りはそうとうに楽になる。一体に、何を迷っているのでしょうか。
誘いに対する姿勢として思い出すのは、1996年に放送されたフジテレビ系のドラマ『ロングバケーション』のワンシーン。主人公を演じる木村拓哉サンが、人の誘いには乗るようにしていると話します。
その理由は、思いがけずに良いことがあるから。ただ、その良いことは、帰り道に綺麗な夕日が見れる程度かもしれないけど、それでも家で寝てるよりはマシだと。
つまり、ほんのちょっとした良いことであっても、誘いに乗るという意思決定をしなければ、絶対に得られない、ということ。何もしていないのに、今までと違う結果を求めるのはナンセンス。何かのはずみで、家で寝ていても良いことが起きる可能性はゼロではないものの、その蓋然性に賭けるのはギャンブルでしかない。
であれば、何かをするほうに賭けたほうが合理的。行けるなら「行く」という即決が、行かないときよりも得られる確率が高まる。
ビジネスでもキャリアでも、何かに取り組まなければ、今までと何一つ変わりません。反対に、何かに取り組めば、その結果は必ず出ます。良い結果か悪い結果か、あるいは、大きな反応かそれほどではない反応か、いずれにしても結果はついてきます。
今までと違う結果を得られるからこそ、それを次のアクションに活かせます。これが改善になったり、イノベーションにつながったりとするのです。そんな循環を生み出すには、普段から意思決定することを意識すべき。
さて、まだ返答していない日程調整があるなら、今すぐ、行くか、行かないかを意思決定しましょう。もし行けるのに迷っているなら、その誘いに乗ってみませんか。きっと、家で寝てるよりはマシですよ。