Accounting

過去の論文をグレードアップ

 論文って、アップデートが必要じゃありませんか。当時の内容を今の状況に照らしたときにどうなるかをフォローしてほしいものが。

 例えば、会計を扱った論文。数十年前に書かれた論文に優れたものがあります。様々な観点から検討されているものであったり、当時の状況に基づく実証研究であったりとするものの、これを今ならどう扱うの、と思うものがあります。

 中には、過去の論文を、しかも自分が書いたものではない論文について現状を踏まえたアップデートを行う人もいます。すると、今の状況に照らして、こう受け止めれば良いかを理解することができます。

 しかし、何もアップデートされないと、現状を詳しい読者だと、昔の論文を読みながら現状に照らして勝手に読み替えてくれます。これに対して、現状に明るくない読者だと、何が今と違うのか、あるいは、今だったら何が違うのかが理解できない。

 すると、そこに書かれている内容が今でも通用するかのように誤解してしまいます。そんな誤解に基づき、何かを書くことや何かを伝えることを行うと、誤解を広めることになります。これは、社会的には損失が生じる行為。

 とはいえ、すべての論文をアップデートする訳にはいきません。同じテーマでも僅かに違う切り口のために別扱いの論文もあるでしょう。また、取るに足らないと判断される結果、アップデートする必要がない論文もあるかもしれません。この区別を誰がするのかが論点になってきます。

 まあ、そこまで紐付けしなくても、過去の論文がアップデートされているときに、その過去の論文から、アップデートされた論文にリンクされる状況にあると、とても助かります。そのリンクによって、アップデートされた箇所があることが容易に理解できるからです。

 今は、アップデートされた論文があったとしても、その論文を読まなければ、過去の論文の内容が更新されたことを知ることができません。アップデートされた論文から過去の論文へと戻ることはできても、過去の論文からアップデートされた論文へは進めないのです。

 こういう問題は、もしかするとブロックチェーン技術があれば解決できるのかもしれません。ブロックチェーンって、履歴が追える帳簿のようなもの。論文をはじめとしたコンテンツの履歴が確実に追えるなら、論文の行き違い問題を解決できるかもしれません。

 ただ、すべての論文がブロックチェーン技術に紐付いていない現状においては、誰かが過去の論文についてアップデートするしかありません。本人が継続して記事を書くことが最も良いのかもしれませんが、時間の経過によっては本人の対応が困難なケースも想定されます。すると、誰かがフォローするしかないのです。

 という訳で、過去の論文をフォローするような記事の執筆に、今、取り組んでいます。これがボクの年末年始の大仕事。依頼を聞いたときには、「そんな大きなテーマを、こんなイチ実務家に」と驚きましたよ。

 でも、依頼があったということは、実務家ならではのまとめ方を期待しているハズ。研究者とは違う切り口や観点での説明を。

 で、今、かなり昔の専門書や論文にあたっているのですが、現状ではそういう結論に至らないようなものもあります。一方で、現状でも十分に通用する考え方や、その考え方どおりに現状が進んでいるものもあります。

 なので、大きな構想はできあがっています。これを具体化していくのが、明日からの作業。っていうか、このテーマが面白くて夢中になっています。お声をかけていただいた編集者の期待に応えるために、ボクは頑張りますよ。

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