Accounting

財務報告の流儀 Vol.024 三井不動産、あずさ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。そうそう、金融系はいったん飛ばしています。

(1)事例

証券コード 8801

会社名 三井不動産㈱

業種 不動産業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任あずさ監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 固定資産に含まれる不動産等に関する減損損失計上の要否判定の妥当性
  • 分譲事業に関する販売用不動産等の評価の合理性
  • 横浜市所在マンションに係る会計処理及び開示の妥当性
  • 分譲事業に関する投資家向け賃貸住宅・オフィスビル等の分譲に係る収益認識の適切性

個別財務諸表に対するKAM

  • 固定資産に含まれる不動産等に関する減損損失計上の要否判定の妥当性
  • 分譲事業に関する販売用不動産等の評価の合理性
  • 分譲事業に関する投資家向けオフィスビル等の分譲に係る収益認識の適切性

(いずれも連結のKAMと同一の内容ではあるが、記載の省略を適用していない)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

  • 記載を見直すべき箇所に気づくための対策
  • わかりやすい表現を工夫するときの注意点
  • KAMの情報提供機能を果たすために何をすべきか

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.023 三谷産業、あずさ前のページ

『書くのがしんどい』からSNSのプロフィールを学ぶ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    後発事象のエンドは誰が決めるか

    会計基準の設定にあたって参考とされるのが、国際的な会計基準。具体的に…

  2. Accounting

    開示事例の分析はボクにお任せあれ

    もうご覧になられましたか、金融庁サンのホームページ。これすごいですよ…

  3. Accounting

    財務報告の充実の背景にある、企業側のマインド

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  4. Accounting

    コラム「見積開示会計基準に基づく注記はシグナルか、ノイズか」を書きました

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  5. Accounting

    『「のれんの減損」の実務プロセス』の第3章を語る

    2022年7月に、『伝わる開示を実現する「のれんの減損」の実務プロセ…

  6. Accounting

    リースの罠

    残業時間を告げる時計の針は、またしても深夜を指していた。入社して5年…

  1. FSFD

    2025年1月ISSB会議が注目するGICS使用要件
  2. Accounting

    2020年12月期のKAM早期適用事例は、一体、何社だったか
  3. Accounting

    WEBセミナー「いまさら聞けないKAM対応実務」のお知らせ
  4. Accounting

    リースの罠
  5. Accounting

    新型コロナウイルスと監査人の交代
PAGE TOP