Accounting

企業がKAM対応で検討すべき事項、いくつ挙げられますか

こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。

さて、今日は、プロネクサスさんのセミナー動画を収録してきました。セミナーのタイトルは、「いまさら聞けないKAM対応実務」。こういうご時世もあって、無観客の会場でセミナーを行ったものを後日、配信する形式です。

まるで、男性アイドルグループの嵐による「アラフェス2020 at 国立競技場」のようですね。ちなみに、ボクの名前を省略すると、「竹純(たけじゅん)」。それはさておき。

セミナーのタイトルは「KAM実務」ではなく「KAM対応実務」としています。これは、企業側の対応を解説することを意味しています。監査人向けのKAM実務ではなく、企業の方々に向けてKAM対応の実務を説明したものです。

セミナーの構成

今回のセミナーは、3時間。5分の休憩を2回はさみましたが、時間ぎりぎりまで説明しましたよ。それほどまでに内容が詰まっています。

事前の案内にもプログラムを記載していますが、次のとおり、より進化させた内容として構成しました。

  • Ⅰ KAMをめぐる制度開示
  1. KAM制度の概要
  2. KAM周辺の開示制度
  • Ⅱ KAM早期適用事例の分析
  1. 日本におけるKAM早期適用の状況
  2. KAM事例と着眼点
  • Ⅲ 今後の進め方
  1. 全社一丸財務報告の体制
  2. 企業側のKAM協議への取り組み

セミナーの内容

3時間のセミナーで、配布資料は93ページとなりました。十分に書籍化できそうなボリュームです。もっとも、拙著『ダイアローグ・ディスクロージャー』(同文舘出版)をベースに作っている箇所もあるため、本に近い研修資料といえます。

とはいえ、本の内容そのままではありません。いつものように価格以上の価値を届けようと取り組んでおります。今現在のKAM対応を伝えるために、拙著の内容をベースにしながらも、適宜、説明の仕方を変えています。

KAMの事例についても、海外の事例に加えて、KAM早期適用事例も盛り込んでいます。また、KAMに関連した企業の開示について、記述情報や財務諸表の注記の優良事例も取り上げています。さらに、こうした事例で着目すべきポイントも解説しています。

もっと事例分析を知りたいですか

てんこ盛りの内容のため、3時間があっても足りないほど。資料に収録したKAMなどの事例は厳選に厳選を重ねたものであるため、もっと説明したい箇所もあれば、他にも紹介したい事例がまだまだあります。

2020年9月に産業経理協会サンで開催した「KAM早期適用分析と今後の対応課題」のように、事例に特化したセミナーでも話したいことが沢山あります。9月のときには講演部分は90分という短い時間であったため、事例分析だけで3時間ほどあっても面白いかも。

個々のKAM事例の分析は、ボクが適任です。その理由は、次の3点。

  • KAMの適用にあたってのドライランを経験している。
  • 現在は監査法人に所属していないため、しがらみがない分、個々のKAMの内容に対して自由に発言しやすい。
  • KAMのみならず、企業の開示まで含めた分析を行っている。

裏メニューとして、監査法人向けへの研修も可能。昔、三谷幸喜サン脚本のフジテレビ系ドラマ「王様のレストラン」で「一流のギャルソンは、ギャラも一流」というセリフがあったように、「プロ向けの内容は、フィーもプロ並み」。まあ、これを引き受けると、KAMの強制適用の事例へのコメントに制約が生じるため、行うことはないでしょうけど。

今日のセミナーの結論

今日、収録したセミナーの結論は、「KAM協議を進めていこう」です。そのために、KAM協議に関連して実施・検討すべき事項を、3つのステップと15のチェックポイントとして整理しています。9月のセミナーと同様の内容です。やはり、これに尽きます。

今回のセミナーは、2020年11月20日(金)10時から12月21日(月)17時までの間、何回でも繰り返して視聴することができます。いち早く視聴されたほうが、KAM協議の進捗を把握でき、また、改善することに繋げられます。ご興味のある方は、こちらをクリックしてください。

 

P.S.

日本におけるKAM早期適用事例の分析について、当ブログでは「財務報告の流儀」というシリーズ投稿で解説しています。ただ、ワンコインの有料コンテンツとして提供しているため、「お試し版」をこちらで用意しています。

 

P.P.S.

2020年3月期のKAM早期適用事例の解説は、書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)として発売されました!

 

 

 

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