FSFD

ISSBのS2基準が求める「移行計画」の開示ポイント

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

低炭素経済への移行計画。これが、気候変動に関する開示で今、ホットな話題のひとつでしょう。ISSBのS2基準では、移行計画の開示が要求されているからです。この点については、前回の記事「気候開示に取り組むには、TCFDか、IFRSのS2基準か」でも紹介しました。

この移行計画の開示に関する現状は、どうなっているのでしょうか。そう考えていたときに、英国で、この移行計画の開示状況について分析したレポートが公表されました。S2基準が公表されてから1ヶ月後というタイミングで、有益な情報が提供されたのです。これは一読の価値があります。

そこで、今回の記事では、移行計画の開示が求められた背景を時系列で整理したうえで、この分析レポートで取り上げられた開示事例を紹介します。また、レポートでは紹介されていない開示内容から、ある投資が必要となることも理解できるでしょう。さらに、移行計画に関するフレームワークの動向にも触れていきます。

こうした開示ひとつをとってみても、待ちの姿勢ではなく、主体的・積極的に早期の対応を図っていく必要性が理解できます。

そうそう、今回の記事ではいつも以上に、ブログならではの特徴を生かした「関連資料へのリンク」が多いですよ。

 

気候開示に取り組むには、TCFDか、IFRSのS2基準か前のページ

企業買収がサステナビリティ開示に及ぼす影響次のページ

関連記事

  1. FSFD

    2025年1月ISSB会議が注目するGICS使用要件

    ISSBは、IFRS S2基準の修正に向けた議論を本格化させています…

  2. FSFD

    サイバーセキュリティを4つの柱で開示した海外事例

    今回紹介する海外事例は、前回の記事「自然関連のサステナビリティ開示を…

  3. FSFD

    気候リスク指標、企業の取り組み姿勢が問われる理由

    ISSBの移行支援グループが始動しました。まずは、気候関連リスクの産…

  4. FSFD

    8割が『大変参考に』、実務直結のSSBJ基準(案)セミナーが好評

    昨日の2024年7月3日、一般社団法人企業研究会の主催で、『新しいサ…

  5. FSFD

    寄稿「財務報告におけるサステナビリティ開示への経理部門の関与のポイント」

    「サステナビリティ開示は、将来の記述情報だけではなく、今の財務諸表に…

  6. FSFD

    気候監査の静かな革命:数字が語らない監査実務の質的転換

    日本の気候監査は、表面的な統計では捉えきれない本質的な変革を遂げつつ…

  1. FSFD

    リスク軽減活動がサステナビリティ関連リスクの識別に与える影響
  2. Accounting

    もう、制度会計に気候変動は関係ないとは言わせないセミナー
  3. Accounting

    参考文献の掲載までの道のり
  4. FSFD

    ガイダンスの情報源のSSBJ審議からみた、ISSB基準の構造的な問題
  5. Accounting

    『「のれんの減損」の実務プロセス』の第5章を語る
PAGE TOP