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【制度開示の「孤独」を超えて】『サステナビリティ開示の最前線』が3周年を迎えて思うこと
「たった一人で、それをやり続ける価値はあるのか?」誰にも言わなかったけれど、私は何度もそう問いかけてきました。 毎週1本、止まらずに書き続けてきた理由制度の行間を読み、英語原文とも格闘し、サステナビリティ関連【財務】開示という、まだ誰も答えを持たない分野で、記事を書き続けてきました。誰から頼まれたわけでもない。報酬も名誉も、正…
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シングル・マテリアリティという名の罠:ISSB・SSBJ基準に隠された二重構造の真実
企業のサステナビリティ開示を取り巻く環境には、表面的な理解と実際の制度設計の間に深刻な乖離が存在しています。ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)とSSB…
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会計不正の「見えない手」を暴く—構造思考が拓く内部監査の新境地
企業の会計不正を「うっかりミス」や「個人の資質の問題」として片付けてしまう時代は、もう終わりを告げたと言えるでしょう。現実は、もっと根深いところにあるのです。組…
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IFRS S2が描く「新・排出量開示の設計図」──GHGプロトコルからの静かな決別
温室効果ガス(GHG)排出量の開示制度は今、根本的な転換点を迎えています。長らく企業のサステナビリティ情報開示を支配してきたのは、世界資源研究所(WRI)と持…
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語る企業と沈黙の監査人:サステナビリティ開示時代の会計監査の致命的欠陥
国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)や日本のサステナビリティ基準委員会(SSBJ)による開示基準の公表により、サステナビリティ関連財務開示はグローバルか…
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「ガバナンス開示」は、誰のために、何を語るのか
経営陣に対し、事業の中核にある重要なリスクと機会の源泉を識別するように促していない取締役会は、その職責を果たしたと言えるのだろうかカナダ年金基金(…
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SSBJ基準「要件ジャングル」からの脱出法を完全公開したセミナー
「この資料、開示要件が網羅されていて、本当に助かります」ある受講者のひとことが、すべてを物語っていましたね。これは、2025年5月30日開催のセミナー「【新…
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ISSBのスコープ3カテゴリー15修正案が投げかける本質的な問い
2025年4月28日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、IFRS S2号「気候関連開示」に対する的を絞った修正案を公表しました。さらに5月14日に…
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「指標及び目標」開示の構造コンパス<気候基準版>
気候関連の「指標」や「目標」の開示は、もはや制度対応のチェックリストではありませんよね。企業にとってこれは、自社の価値創造の論理を社会に伝える言語であり、また…
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トップの「本気度」が未来を変える──サステナビリティ開示が問う企業価値の真実
2025年4月24日、IFRS財団が主催する「サステナビリティ開示に関する視点」シリーズの第9回ウェビナーが配信されました。今回のテーマは、「Ramping …