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なぜ日本企業は「プロセス」を書けないのか――ユニリーバのダブル・マテリアリティ評価に見る処方箋
日本企業のサステナビリティ開示は、2023年3月期の有価証券報告書から義務化されています。このうちガバナンスとリスク管理は必須の記載事項です。しかし、義務化から3年が経過した現在も、開示の質は十分に向上していません。問題は「やらない」ことではなく、「何を書けばよいかわからない」ことにあります。特に深刻なのは、リスク管理プロセスの記載です。開示府令(第二号様式…
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【実務が止まる可能性】後発事象基準、見落とされている「構造的な論点」とは何か
2026年4月9日、一般財団法人産業経理協会において「後発事象に関する会計基準」をテーマにセミナーを実施した。今回のセッションでは、あえて論…
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スコープ1しか見ないSASBスタンダードで、この産業の何がわかるのか——ISSB理事の反対票が問いか…
2026年3月、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASBスタンダードの3産業、すなわち「農産物」、「食肉、家禽及び乳製品」、「電気事業…
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バイオマスの煙は、なぜ帳簿に残らないのか——IFRS S2が問い直す気候開示の死角
気候変動対策が本格化するなか、多くの企業がバイオマス(木材・木質ペレットなど)やバイオ燃料を脱炭素戦略の柱に据えてきました。石炭や天然ガスに代わる再生可能エネ…
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SSBJ改正気候基準の実務上の論点:規定文どおりに適用すると判断を誤る4つの分岐点
2026年3月13日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は温室効果ガス排出の開示に関する気候関連開示基準の改正を公表しました。ISSBが2025…
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IFRS S2のシナリオ分析、どこまで書けば十分か――比例性原則の実務的読み方
IFRS S2が本格適用される時代が始まりましました。投資家、格付機関、そして主要取引先の関心は、企業の気候関連開示の量ではなく質へと確実に移行して…
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有価証券報告書に二つの制度が同居している——人的資本開示の構造的矛盾
おそらく多くの企業が、いまこう理解しているのではないでしょうか。「SSBJ基準が導入され、その中で人的資本も扱われる。だから人的資本開示は、サステナビリティ開…
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巻き込まれた人を、救い出せる人になる。
会計不正の現場には、首謀者だけでなく、巻き込まれた人がいる。これは共著『会計不正~平時における監査役の対応』(2015年、LABO)の冒頭に記した言…
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内部監査はKAMを武器にできているか――会計監査の思考を戦略へ転写する4ステップ
KAMは公表されている。だが、内部監査の武器になっているだろうか。会計監査人は、KAMで自らのリスク認識を示しています。どの見積り仮定を重視…
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「対象外」という安堵が消える日――改正開示府令が静かに書き換えるサステナビリティ開示の地図
2026年2月20日、金融庁は「企業内容等の開示に関する内閣府令」(以下、「改正開示府令」)の改正を公布しました。これによって、一定規模以上の企業に対して、S…





