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恋の大三角形理論を「接待」に活かせ

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あと、一週間もすれば、七夕。そんな七夕には、ロマンティックな話と、そうではない話があります。

 ロマンティックではない話については、ブログ記事「7月7日、七夕の誤解をキャリアに活かす」をご覧いただくとして。今日は、ロマンティックな話をしましょうか。戦略的なロマンティックと言い換えても良い。

 七夕の季節には、星空で「夏の大三角」もしくは「夏の大三角形」が話題になります。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの星を結んで作られる三角形のこと。

 このうち、ベガが織姫星、アルタイルが彦星と呼ばれる恒星。だから、この時期に話題に登ることが多いってワケ。この2つは、ロマンティックではないブログ記事で紹介した理由から、天の川をはさんで向かい合っています。

 ちなみに、もうひとつのデネブは、天の川の中に位置しています。そのため、日本では、「あまのがわぼし」と呼ばれることがあるそうで。

 で、今日のお話ししたいロマンティックとは、これらの星を探すデートをしょう、という呼びかけではありません。この三角形を使うことで2人の仲が親密になれる、という意味でのロマンティックです。

 名付けて、「恋の大三角形理論」。といっても、ボクは勝手に名付けただけで、その元ネタは昔、ある芸能人の方が話していたもの。それは、こんな内容。

 三角形は、3つの点を結んで出来ている。このときに、1つの点が遠いと、その他の2つの点の距離が近くなる。これは、三角形の性質として自ずとそうなってしまう。ここに、恋人の2人と星の3点があると、星は恋人の2人よりも物理的に遠くにある。だから、星空を見上げると、2人の距離が近くなる、という説。

 これを聞いて、「なるほど~」と納得したものです。恋愛関係に発展したい2人で夏の大三角形を見るとします。地球からの距離が最も近いアルタイルで17光年。一方、地球で見ている2人の距離は、まだ密接になっていないなら個体距離がとられるため、おそらく45センチから120センチ程度。恋の大三角形理論に基づけば、これはもう親密にならざるを得ない。

 これは何も、恋愛に限ったものではなく、社会的にも見られる現象。ほら、共通の敵ができると、それまで対立していた関係が協力しあう関係に変わることがあるでしょ。これも、恋の大三角形理論と同じ現象。

2点では反発しあっていたところ、もう1点が加わる。しかも、共通の敵であることから、その1点の距離は元々の2点の間よりも離れている。このように3点の関係性を的確にとらえることができるのが、恋の大三角形理論。

 さらに、これを意図的に活用することもできます。親密になりたい相手がいたときには、もう1点、遠くの存在をあえて加えるのです。

 ビジネスの現場でいえば、接待。あまり親密にはなっていない相手と打ち解けるために、懇親会が開かれることがあります。そこでの3点とは、あなたと相手とお店。恋の大三角形理論に基づけば、お店をあなたと相手から遠ざけるほどに、相手と親密になれやすい。

 すると、ダメなお店選びというのは、あなたの馴染みのお店に相手を連れて行くこと。もっと正確にいえば、そういうお店で、あなたとお店との関係が密接なそぶりを見せること。その瞬間に、相手との距離が離れてしまう。ましてや、その密接さをアピールしようものなら、「はあ~、そうですか」と白けるだけ。馴染みのお店を接待に使っても、相手との距離が近くにならなければ、相手にとって何の情報価値もない。

 それよりも、あなたが行ったことがないけれど、そこに行く情報価値があるようなお店をチョイスすべき。ナントカ賞を獲っているとか、ダレソレが絶賛していたとか、有名なシェフがニューオープンしたとか。誘うときの情報価値が高く、また、その後、相手もそのお店を活用することができるなら、なお情報価値は高い。

 何より、恋の大三角形理論でいうところの、お店の距離が2人よりも離れていることが最大のメリット。とはいえ、下手なチョイスではないため、安心感は確保されている。そこに加えて、2人でお店そのものや料理を味わったり、チャレンジしたりと協力しあう関係が生まれるため、自ずと親密になれる。

 ところで、三角形という形には、ビジョンや目標を象徴しているそうで。Angeles Arrien氏が『Signs of Life: The Five Universal Shapes and How to Use Them』の中で紹介しています。なんでも、ビジョンを共有し評価すると、受け入れられていると感じるようです。ということは、恋の大三角形理論も根拠がないものでもない。そう聞くと、ますます、お店選びのための情報収集に余念がなくなりますね。

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