Accounting

財務報告の流儀 Vol.014 三菱電機、あずさ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 6503

会社名 三菱電機㈱

業種 電気機器

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任あずさ監査法人

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM 連結財務諸表に対するKAM

・工事請負契約に係る受注工事損失引当金の見積り

・工事請負契約における収益認識

個別財務諸表に対するKAM

・工事請負契約に係る受注工事損失引当金の見積り

・工事請負契約における工事進行基準売上高の計上

(なお、いずれも、連結KAMと同じ内容を扱っている)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

・日本のKAMでは平均の数に意味はない

・複数人で有価証券報告書を作成するときの留意事項

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

嬉しすぎる書評前のページ

財務報告の流儀 Vol.015 富士通、EY新日本次のページ

関連記事

  1. Accounting

    有報・記述情報に必要な「ディスクローズ・ライティング」

    未来は一体、どうなるか。その未来に備えて、何をすべきか。新型コロナウ…

  2. Accounting

    相性問題から収益認識の新基準に迫る

    最近、耳にしなくなった言葉に、「相性」があります。あなたとボクとの相…

  3. Accounting

    良き仲間からの良きコメント

    あなたが本や記事、セミナー資料などを作ったことがあるなら、それに感想…

  4. Accounting

    2024年の最新事例を深掘りした「会計不正リスク対応セミナー」開催

    一昨日の2025年2月13日、「内部監査部門必見!実務で使える『会計…

  5. Accounting

    AIなのに手作業が必要となるのは、なぜ?

    AIなのに、手作業が必要。そんな話を聞いて「そうそう、そのとおり」と…

  6. Accounting

    2025年最新KAMセミナー:いま、企業の“説明責任”が静かに試されている

     長く、企業はルールを守ることで信頼を守ってきました。会計基…

  1. Accounting

    記述情報の早期適用は酷すぎる
  2. Accounting

    『「第三者委員会」の欺瞞』から説明責任を学ぶ
  3. FSFD

    サステナビリティ保証の標準化が示す日本企業の戦略的機会
  4. Accounting

    アメリカのCAMがイギリスのKAMと違うところ
  5. Accounting

    記述情報に関するブログ記事をまとめてみた
PAGE TOP