FSFD

サイバーセキュリティに関するサステナビリティ開示の留意事項

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

無知とは怖いものです。その反対に、いったん知ってしまえば、状況がイメージできるため、対策も打ちやすくなります。その代表例が、サイバーセキュリティではないでしょうか。

現在、企業はデジタル環境を前提にビジネスを行ってます。ビジネスがデジタルデータそのものを扱っている場合もあれば、ビジネスを行うためにデジタルデータを活用している場合もあるでしょう。もはや、事業の継続には不可欠な要素となっています。

このような状況に照らすと、サステナビリティ開示として、サイバーセキュリティへの取り組みが取り上げられることも想定されます。そのビジネスにとって最も重要な持続可能な要素がデジタルやデータのセキュリティであると容易に考えられる上場企業も少なくありません。

 

しかし、現実には、有価証券報告書におけるサステナビリティ開示は、気候変動に偏っている感が否めません。あれだけ事業リスクの開示でサイバーセキュリティやITシステムに重点を置いていながらも、サステナビリティ開示になると気候変動をテーマにしている事例に遭遇することもあるからです。果たして、リスクの全社的な優先順位付けは適切に行われているのかと疑問に思わずにはいられません。

やはり、全体的にサイバーセキュリティの重要性が理解されていないものと考えられます。頭ではわかっていても腑に落ちていない、という印象があります。おそらく、システム担当としては歯がゆい思いをされているのではないでしょうか。

そんなサイバーセキュリティの重要性を社内展開するために活用できる書籍がありましたので、今回の特別記事で共有します。約300ページの翻訳書でありながらも日本語としての文章が整然としているため、読み進んでしまいます。

ここから社内展開の活用ポイントを解説していきます。また、監査法人が公にこの重要性を取り上げた事例についても紹介していきます。サブスクリプション・サービスにログインし、続きをご覧ください。

 

監査役員が把握すべきサステナビリティ開示前のページ

TCFDのファイナル・レポートに触れていないこと次のページ

関連記事

  1. FSFD

    GHG排出目標の具体的な開示事例に学ぶ

    気候関連のサステナビリティ開示を行う場合、SSBJ基準(案)には、温…

  2. FSFD

    英国サステナビリティ保証市場に潜む「未成熟」の真相とは

    日本におけるサステナビリティ保証制度の議論が具体化しています。202…

  3. FSFD

    GHGプロトコル大改定の影響を最新情報でフォローアップ

    気候関連の開示では、GHG(温室効果ガス)排出量の測定と報告が不可欠…

  4. FSFD

    シングル・マテリアリティという名の罠:ISSB・SSBJ基準に隠された二重構造の真実

    企業のサステナビリティ開示を取り巻く環境には、表面的な理解と実際の制…

  5. FSFD

    ISSBのスコープ3カテゴリー15修正案が投げかける本質的な問い

    2025年4月28日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、…

  6. FSFD

    事務局の想いが強い、サステナビリティ開示の審議動画

    サステナビリティ開示に関するセミナーで話していることは、「SSBJ(…

  1. Accounting

    あなたの知らない、注記に影響を与える後発事象
  2. FSFD

    1つの単語が変える日本企業の未来:サステナビリティ開示基準の隠れた論点
  3. Career

    ワクワクが止まらない『星のビブリオ占い』
  4. Accounting

    寄稿「有報『監査役監査の状況』のヒントも? 『監査人の交代』の英国KAM事例」
  5. Accounting

    バンブー式簿記講座が始まりました
PAGE TOP