Accounting

法務専門誌に掲載された『ダイアローグ・ディスクロージャー』

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。

例えば、ボクの本『ダイアローグ・ディスクロージャー』(同文舘出版)が、会計や経理意外の専門誌で紹介されていたら、違和感を覚えるでしょうか。

先日の投稿『企業の開示関係者に必須のスキルが見抜かれた』に続き、同じ現象が生じています。またまた知人から、拙著が掲載された専門誌を紹介していただきました。今回は、法務の専門誌。

掲載されたのは『会社法務A2Z』

今回、拙著が掲載されたのは、『会社法務A2Z』(第一法規)という法務関係の専門誌。経営・法務スタッフや、会社をサポートする士業専門家を対象にしています。

創刊号が2007年5月に発売されているため、もう13年も続いている人気雑誌です。会計や経理の方でも、この雑誌の存在はご存知のことでしょう。

この雑誌には、「良品10選 今月のおすすめ商品」というコーナーがあります。毎月10点、制作担当者のコメントとともに書籍が紹介されるもの。『会社法務A2Z』2020年11月号の「良品10選」に拙著が掲載されたのです。

https://www.daiichihoki.co.jp/store/products/detail/104023.html

別分野の専門誌に掲載された理由

フツーに考えると、法務関係者向けに、拙著のような財務報告を扱った本が掲載されることはないでしょう。雑誌の読者層とマッチしないため、掲載する必要性がないからです。だったら、もっと他の法務関係の書籍を紹介したほうが、読者には喜ばれるハズ。

それにもかかわらず、拙著は『会社法務A2Z』に掲載されました。その理由を探るべく、読者層をもう一度確認すると、「経営・法務スタッフ」と記載されています。そう、法務スタッフだけではなく、経営のスタッフも含まれているのです。

経営のスタッフなら、経営者の視点を反映した情報開示に関心があるでしょう。一方で、拙著のサブタイトルは「KAMを利用して『経営者の有価証券報告書』へとシフトする」です。経営者の想いが伝わることを説いた本です。

こうした共通項があるため、『会社法務A2Z』の編集の方々にとって拙著の掲載に違和感を持たれなかったのかもしれません。経営のスタッフにも関心をもってもらえるだろうと、掲載のゴーサインが出されたものと考えられます。ありがたいことです。

専門分野のみならず周辺分野もカバーする

実際、『会社法務A2Z』2020年11月号の「良品10選」には、ボクの本の他にも、法人税の申告調整の実務を解説した本や、税理士向けに中小企業の財務改善を説明した本も掲載されています。法務関係の書籍がメインであるものの、その周辺の分野もカバーしています。

専門分野に特化することも大事ですが、それだけでは周りが見えなくなります。何事もひとつだけでは完結しないため、周りとの協調や共創が欠かせません。とはいえ、あまりにもかけ離れた分野では連携することのハードルが高くなります。そこで、最も活用しやすいのが周辺分野、というワケです。

こうして拙著『ダイアローグ・ディスクロージャー』は、行政に続き、法務の專門誌に掲載していただきました。財務報告という分野に特化していながらも、周辺分野との連携性が高い、ある意味、窓口が広い内容として捉えられていることが理解できます。

ダイアローグ・ディスクロージャーを解説する3時間セミナー

そんな内容をガッツリと解説するセミナーが、今週末の2020年11月27日(金)に開催されます。産業経理協会サンが主催のセミナー「『ダイアローグ・ディスクロージャー』実践に向けた対応 ―KAMを利用した『経営者の有価証券報告書』へのパラダイムシフト―」です。

事前の申し込み状況によると、1社から複数人が受講される企業もあるそうです。こうしたテーマの呼びかけに応じてくださった方々は、財務報告に対する意識が相当程度高いハズ。

こうした熱量の高い「場」にこそ価値があります。財務報告の充実を考えているなら、ご参加されてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、当日のセミナー資料は、拙著の内容をベースにしながらも、KAMの早期適用やそれに関連した記述情報、最新情報も紹介しています。スライドの総ページ数は、114。すでに本を熟読されている方にとっても新たな気づきが得られるよう、全力で取り組んでいます。

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